空と大地の教室「つきのわぐま」活動報告「森の住人たち」2009年11月

「いろいろパレット」 ~ちいさな冒険プログラム~

IMGP2584.jpg 2009年11月8日(日) 「森の住人たち」






 森のことを知りたければ森の住人に聞くこと。 というわけで、今回のテーマは「森の住人たち」。 といっても、いろいろパレットの小さな冒険の中では、毎回森の住人たちが先生です。 ですが今回は特に彼らの痕跡を意識して過ごしてみました。

 Kenと私はこの森に引っ越してきて以来、トラッキング(簡単に言うと、痕跡を追うこと)に夢中でした。 数年前から、WILD AND NATIVE Nature Schoollで学ぶようになってから、更にトラッキングの虜になりました。 いろいろパレットで大切にしていることは、WILD AND NATIVEや森から学んだことが、色濃くベースになっています。

このようなテーマは、その時、その場所、そのメンバーだからこそ出会えるものがあるため、それがかえって冒険にワクワク度を増してくれます。

次々に発見に発見を重ねてゆく冒険隊。 そして情報収集。 これがビックリするほどの着眼点と、観察力なわけです。 ほんの短い距離を、何時間も心を弾ませて過ごせてしまうのです。
今回皆で口々に唱えていた言葉があります。 『~かな?』と『~かも』。  そう、何事も「断定しない」「決めつけない」ということです。 発見して疑問に思うことが、そのものを知る第1ステップだとするなら、記憶に刷り込むように観察することが第2ステップ。 そして自分で調べる。 例え、図鑑にその答えとなるものを見つけたとしても、それはあくまでもそのもののことを知る第3ステップにすぎません。 「自分のその目で実際に見て確かめたものしか信じるな。」ということを私たちは大切にしています。だから子どもたちの質問には質問で返し、その子なりの予想をたてられるように導くようにしています。

何かを知るということは、名前を知れば終わりではありません。 逆を返せば、名前なんて人間がつけたものにすぎません。 本当にそのものを知るためには、数え切れないほどのステップがあり、本当にその物を知りつくすなんて、本当は不可能なのかもしれません。 何故なら、本当に知りたいと思う時、疑問が疑問を生むものだからです。 その過程は果てしなく、だからこそ面白いわけです。

疑問は持ち続けること。  森に通えば通うほど、その疑問を解く鍵を必ず森はプレゼントしてくれます。 そして いつの日か、「あー!!そういうことだったんだーーー!!!」という感動が溢れ出すあの感覚を、冒険隊員たちにも感じてほしいと願っています。 

冒険の途中で動物さんが誰かに食べられた遺体を見つけました。 「かわいそう」という言葉があがります。ですが、そこに集まる虫たちが私たちに命の循環を学ばせてくれました。

「食う」・「食われる」ということを森の住人を通して観察した後は、森を通して彼らの内面的感覚を体験してみる遊びを1つ。 「食う」「食われる」をベースラインにもつ生き物たち。 その感覚を「カエルとイタチとワシと」というゲームで疑似体験してみることに。 流れで思いついた即席ゲームでしたが、冒険隊員たちも私たちも、もう夢中! 
ゲームとはいえ、子どもたちは自然と その動物のような仕草や行動をするので実に不思議です。 例えば、イタチ役の子は立ち上がって耳を立てるイタチ独特な姿勢を自然としていたり、痕跡を追っていたり・・・。 私は見ていて学ばされるものがありました。

とにかく、本当に本当に楽しい一日を過ごさせてもらいました。 これほど沢山の痕跡や森の住人たちに出会えたのも、冒険隊員の熱意に森が答えてくれたかのようでした。
本当に素敵な一日をありがとう! また森で会おう!

Coo

PB081493.JPGムッササビさーん!
PB081496.JPGというわけで、今回の冒険テーマは「森の住人たち」
IMGP2540.jpgおしりにハート!
PB081497.JPGさっそく痕跡発見!
PB081500.JPGトラッキングノートに記録。場所、スケッチ、測定値、予想など。かきかき・・・
PB081507.JPG森冒険前にドングリ体操! コグマ すんごい伸びてんね~
PB081508.JPG・・・出発前に、この森の生き物についてどれくらい知ってるかチェーック!
PB081509.JPG次々に名前をあげられる冒険隊員たち
PB081511.JPG「私はだぁれ?」ゲーム。「ぼくは穴に住んでますか??」
PB081512.JPG「穴っていうかぁ~…」次々に質問攻め。答える側も名前は知っていても、その生き物のことを意外と知らないものなのです。
PB081517.JPGほな、確かめに行こー!改めて森冒険シュッパーツ!
PB081519.JPG生き物が動くことで森に広がる波紋を、水面で体験。優しく触ると波紋も小さい。そんな歩き方で行こ~
PB081527.JPGなんとなくこっちの方へ。どんな発見が待ってるかなぁー・・・
PB081530.JPG割れたクルミ!2種類の割り方がそばにあるなんて!
PB081528.JPGまっぷたつ。だれが食べた痕?…これはねぇ、田中君じゃない?
PB081529.JPGこれはねぇ、鈴木君?
IMGP2544.jpgよーく観察して
PB081533.JPGノートに記録!主を断定せずに「~かな?」の予想が大切
PB081537.JPG「あの木すごいねー!」そう、木も命が通った森の住人。
PB081539.JPG枝にくっついてる!なんじゃこりゃ~!命名「カ~ッペ!」
PB081543.JPGきれいな羽~!一枚だけ持ち帰って調べよう
IMGP2550.jpg見えます?ここにいる子
IMGP2551.jpgすごいカモフラージュだねー。「でかいクモー!」「本当にクモかーなぁ~?」
IMGP2552.jpgうわ!大量ウンチ!柿の種も入ってる!虫たちが集まってる!
IMGP2556.jpg毛も入ってる。「ネズミでも食べたかな?」予想が身についてきたねぇ
IMGP2562.jpg足跡発見!この一枚の写真の中に5つの足跡があります
IMGP2559.jpgくっきり! 記録!沢の近くの山の斜面小道でぇ・・・
PB081548.JPG測定。「縦はねぇ・・・」二つが重なってます
IMGP2561.jpgこっちは爪痕までクッキリ!面白い!
IMGP2565.jpgお昼食べたら沢超えて・・・まだまだ続く
PB081555.JPG巣穴!今も使ってるね~
PB081561.JPGすんごい根っこに感動!
IMGP2567.jpg「クマの図書館」気になったことは自分で調べます。
IMGP2570.jpg「~かな?」が「~かも」になっていきます
IMGP2568.jpg「この羽 まだわからない~」疑問は持ち続けること!
IMGP2571.jpgノートに予想を書いては訂正されてゆきます。この過程こそが大切。
PB081567.JPG再びシュッパーツ!
PB081566.JPG木に毛が生えてるー!!
IMGP2574.jpg命の循環。既に虫たちが集まり、分解が始まっています。冒険隊員は熱心に記録
PB081571.JPG紅葉。落ち葉の下にも森の住人たちがいっぱい。
IMGP2575.jpg芸術!
IMGP2576.jpg「この実だけを食べて、真っ青なウンチを森でみたことあるよー」Cooの話に大うけ
IMGP2577.jpgみんなの秘密の場所に到着。ん?コグマが秘密を教えてあげてるのね
PB081574.JPGそうそう、この木にイノちゃんの痕跡があるんだったね。記録記録・・・毛も発見!
PB081578.JPGここに一緒に来るのひさしぶりだね~
PB081577.JPGコグマはこうして空を見上げることが好き
PB081599.JPGコグマの空はどんな空なのかな?
PB081597.JPGCoo考案「イタチとカエルとワシと」ゲーム。 イタチは追う側、カエルは追われる側。でも追ってるつもりが追われてることも・・・
PB081604.JPGイタチちゃん。カエルさんの音に耳を立てる。
PB081587.JPG自然と痕跡を追い始めてます・・・それにはビックリ!
IMGP2580.jpgこのどこかにかくれているカエルくん。
IMGP2583.jpg落ち葉にまみれて…
IMGP2584.jpg足跡が近付くとドキドキ・・・逃げるか、このままか・・・
PB081602.JPG見つけた!と思ったら、天敵だった!逃げろー!追いかけろー!
PB081605.JPGあっちの方で気配がする・・・耳を立て、心を静めて方角を探る
PB081607.JPGこっちの方だ!
PB081608.JPG「見つかっちゃたー」けっこう移動したねー
PB081610.JPG手作りおやつを食べながら森物語。さっき隠れている時に見つけた毛のことや・・・
PB081611.JPGCooが森に通い始めて初めて出会ったものたちのこと。命の輪っかのお話
PB081616.JPG1人でも熱心に発見&観察。「さぁ帰ろー」なんて言いたくなくなっちゃいます。
PB081620.JPG「またいろんな子たちに会えるかなー。」うん、そう思っていればきっとね。
PB081525.JPG森と森の住人たちよ、素敵な一日をありがとう!もう次回が待ち遠しいな!